50代からのiDeCo!!

2022年3月1日

50代に突入すると会社員なら60歳で退職した後、いくらくらい年金を受け取ることができるのだろうか、と調べた方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。私も遠い昔に調べたりしましたが。

実は我が家の世帯主は50代に突入した2年前に個人年金保険を辞めてしまったんです。それはiDeCoに乗り換えようと思ったのですが、今もまだ加入できていません。それよりもNISAがお得だと思い、NISAを始めてしまったんです。

けれどもやはり税金の控除を考えると投資するならiDeCoがお得なんじゃないのかと考えました。そこで50代になってiDeCoへの加入は本当におすすめなのかどうかを調べてみました。






50代からのおすすめのiDeCo!

iDeCoは自分で作る年金制度のことで、私的年金と呼ばれています。ただ60歳までしかできないということなので、60まじかな私は最初からしてもしょうがないなと思っていました。

そのため、旦那さまもあと何年かしかできないのであればしても損になるかもとさえ思っていました。ところが、60歳になっていなければ加入することはできて、加入年齢に応じて受給可能年齢が変わっていくことがわかりました。

たとえばウチの旦那さまの場合、今から加入すれば7年は投資することができます。そして受取年齢は62歳から受給可能になるのです。

さらにさらに2022年5月から65歳までに延長されるということがわかりました。だったら私でも加入できる!以下の表は給付金として受取れる年齢と加入期間を表しました。もしもウチの旦那さまが加入したら、60まで7年は加入期間があるから62歳から70歳までに受け取ればいいわけです。

受取開始可能年齢必要加入期間
60歳  10年以上
     61歳8年以上10年未満
     62歳 6年以上8年未満
     63歳 4年以上6年未満
     64歳 2年以上4年未満
     65歳1カ月以上2年未満





注意点は?

でも注意点などはないのだろうか。やはり日本のことだからそこまで甘くないんじゃないかなど、いろいろ考えてしまいますよね。そこで、50代からiDeCoに加入する際の注意点を挙げてみました。

  • 60歳で退職してしまうと受給者の資格が無くなってしまう
  • 2022年5月より前に60歳になってしまうときは5月以降に再加入しなければならない
  • 受取開始年齢が60歳~75歳まで拡大される

60歳で退職してしまうと受給者の資格が無くなってしまう

もしも50代の私や旦那さまが今からiDeCoに加入するとします。そのまま60歳まで順調に資産を運用していますが、まず会社員の私が60歳になって退職するとします。そのあと勤めに行かなくなったとします。そうなると、iDeCoの加入資格が無くなってしまいます。けれども嘱託やパートで60歳以降も厚生年金に加入していれば、そのままiDeCoを続けることができます。

さらにそのあと旦那さまも60歳になりますが、自営業なので仕事は続けています。けれども、60歳になった時点で国民年金の被保険者ではなくなるため、こちらも加入資格が無くなってしまいます。ただし、60歳以降も任意で加入していればそのままiDeCoを続けることは可能です。

結局働いているうちだけの加入ということになります。

2022年5月より前に60歳になってしまうときは5月以降に再加入しなければならない

もしも59歳の人が今からiDeCoに加入して今年の4月に60歳になるとします。そうした場合に、60歳の誕生日をもって一旦加入資格を喪失してしまいます。ただし、5月を過ぎればまた再加入することができます。

ただし、公的年金の繰上受給をしていないこと、そしてiDeCoの資産を受け取っていないことが条件となります。

これは極端な例ですが、もうすでに60歳に到達していて、そのまま資産を据え置いている人なら再加入が可能ということになります。

受取開始年齢が60歳~75歳まで拡大される

いまのiDeCoでは受取開始年齢が60歳~70歳までの10年間で受取ることとされています。そのため、出口が決まっているということで敬遠されていた人も多いはずです。それが5年間延長されるということですから、出口戦略も立てやすくなるのではないでしょうか。

ただ投資を行っていますので、据え置いている期間が長いから得になるということではありません。もしかしたら据え置いたばっかりに、資産が減ってしまう可能性もあるということは考える必要があるでしょう。




どれくらいお得なの?

会社員の人にとって所得税や住民税は大きな負担となっているはずです。いくら生命保険に加入しても保険料控除は上限があるため、そこまで減税にはなりません。ところがiDeCoの場合は、通常の社会保険料と同じように全額を控除してくれるため、控除金額も大きくなるでしょう。

毎月2万円ぐらいの掛金なら年額24万円となります。その金額が社会保険料にプラスされるので、税金になると12,000円程度お得になります。

税金の控除となるとあまりお得感はないかもしれませんが、大きいのは運用利益が非課税ということがとてもお得になります。もしも、運用資産に大きな利益が出た時には非課税のまま再投資されていきますので、資産も増加していくでしょう。

掛金の上限額が限られているとはいえ、運用している年数が多ければ多いほど資産は増えていくはずです。



デメリットはないの?

そんなiDeCoですが、本当にデメリットはないのでしょうか。若い人が続けていくには確かに大きな老後資産に化けるに違いありません。けれども私たちのような50代になって加入するものにとって、どんなことがデメリットとなるのでしょうか。

  • 運営管理手数料がかかる
  • 将来受取時にも手数料がかかる
  • 金融機関などを移管するときも手数料がかかる

とにかくiDeCoは何かにつけて手数料がかかるといったイメージです。そのため、金融機関や銘柄を選ぶ際などは慎重に行うことが大切です。安易に加入してしまったけれど、思ったよりも増えていかないからなどということがないようにしておきましょう。



まとめ

ここまで50代からiDeCoに加入しても大丈夫なのかということで、iDeCoについて調べてみました。老後のための資金を形成するためのツールとして、非課税であり、掛金全額控除の対象は大きいため、とてもお得であることは間違いないでしょう。

ただ60歳~75歳までにすべて受け取らなければならないということが、ネックだと考える方もいらっしゃるでしょう。

自分の将来設計を見込んで若いうちから資産を形成し運用していく分には良いですが、受け取らずにずっと運用したいと思っている人には不向きな商品かもしれません。

私的には同じ銘柄であれば非課税で再投資して老後に受け取れるのならそれもいいかなと思い、思案中です。50代だからこそ、豊かな老後を送るために、いまできることがあるのならそれはそれでやっておくべきときではないでしょうか。