50代のつぶやき!持ち家ありと持ち家なしで老後の生活費に差が出るのか!
最近給料が上がらないのに、何もかもが高騰してさらには円安が続いている日本で、日本に住んでいる私たちにとってここからどんな試練が待っているのかと考えるとゾッとします。株もダダ下りで楽しみも半減している毎日です。この下落は先日アメリカのFRBが金利を上げることを発表したことが引き金になっているとも言われています。どれだけアメリカは景気が良いのだろうかと、今の私たちには想像もできませんよね。
この金利問題を受けて住宅ローンを支払っている私たちは、この先日本はどうなっていくのかとても不安で仕方ありません。けれどもこの日本で老後を生き抜いていかなければなりません。そこで、持ち家を持っている場合と持ち家を持っていない場合とで老後の生活に差があるのかどうかを調べてみました。
そもそも持ち家は本当にお得なのか?
50代以上の人あるあるだと思いますが、家を購入した時はバブル真っ盛りの頃でした。ここからどんどん給料も上がっていくであろうと考え、3.6%の金利なんてものはすぐに返すことができるであろうと思い住宅ローンを組んでいました。
ところが・・・その後バブル崩壊になり私たちはステップ方式の住宅ローンを選択していたため、当然将来的に払うことなんてできない状態になってしまいます。そこで10年後に第1回目の借り換えです。25年ローンから35年ローンに延ばされることとなってしまいます。少し金利は低くなっているものの、まだまだゼロ金利とはほど遠い状態です。
その後ゼロ金利時代の到来です。そこでまた第2回目の借り換えを行いますが、その時点ですでに20年が経っているものの、残高はほぼほぼ残っていました。そのため家を売っても借金しか残らないためそのまま継続することを決めましたが、ここから25年はきつすぎると思い、20年の住宅ローンを組みました。
もはやこの時点でどれだけの家が建つのかぐらいのお金をつぎこんでいたため、老後資金なんて蓄える余裕もありませんでした。今思うと本当に家を建ててお得だったのか、いや損でしかなかったのではと思っています。
一般的な50代の人は退職金と別に多くの資産を持っていると言われています。いまだに資産を形成できていなくて、多くの資金をローン返済につぎこんでしまった私たち夫婦にとって、何よりも住宅ローンがネックだったと考えています。
老後の夫婦に必要な生活費はいくら?
現在私たち夫婦は、子どもも独立して今のところ親の介護の必要性もないため、2人で働いたお金は老後資金を貯めながら住宅ローンの返済を行っています。それでも家賃と考えれば比較的余裕のある暮らしができていると思っています。ただ先に述べたように老後の資金が貯まっていないのが一番の不安どころでしょうか。
他人と比較してもしょうがないとはいえ、どれくらいあれば生活が成り立つのか、世間一般的な支出額はどれくらいなのかを抑えておきましょう。
月平均消費支出額 | 持ち家率 | |
50代 | 329,937円 | 87% |
60代 | 282,997円 | 92.3% |
70歳以上 | 229,931円 | 92.8% |
全年齢平均 | 277,926円 | 85.6% |
この表は厚生労働省の令和2年の家計調査年報の「家計収支編」から抜粋したものです。
この結果を見るとやはり働いている50代は出費が多いことがわかります。では2人が働けなくなり年金生活となった場合の毎月の出費額はどのくらいになるのでしょうか。ここでは、65歳以上の夫婦2人世帯で無職の場合の家計の収支状況を見てみましょう。
項目 | 毎月の支出金額 |
食費 | 65,746円 |
住居費 | 14,585円 |
水道光熱費 | 19,746円 |
家具・家事用品 | 10,321円 |
被服・履物 | 4,712円 |
保健医療 | 16,156円 |
交通・通信 | 26,702円 |
教養・娯楽 | 19,746円 |
その他 | 46,676円 |
合計 | 224,390円 |
上記は家計調査年報の2020年家計収支編を抜粋したもので、2人の年金収入は月額約220,000円で、社会保険料と税金は差引済みですが、民間の年金収入が2人で5,500円ほどあると仮定しています。
このモデルケースを見ると住宅に関しては持ち家だということがわかります。となると、最低これだけの年金を確保していなければ生活ができないということになってしまいます。
持ち家ありの場合の家にかかる費用
こうして実際の老後の家計費を見れば、住宅費にお金がかかってしまうと他にしわ寄せが来てしまうことになってしまいます。ただし若い頃から住宅ローンを払わずにその分資産形成を行っていれば、今頃キャッシュで家を購入することができその上老後の資金も確保できているのではないかと思います。
では持ち家の場合、住宅ローンがなければ家にかかる費用はどんな費用があるのでしょうか。
- 固定資産税
- 修繕費用
- 火災保険
- 地震保険
修繕費用以外は毎年発生しますが、火災保険や地震保険は5年ごとや10年ごとに支払うこととなっています。
ただ修繕費用に関しては最初の10年くらいはほとんどかかってきませんが、そこからは附属設備などの修理や建物自体のメンテナンスやリフォームに多くの費用がかかってくるでしょう。
そのうえ65歳以上にもなると家も随分年を取り、ちまちま修理をしても改善されなくなってしまうこともあります。そうなると、働くこともできないのに大掛かりなリフォームなどで家に多くの費用をつぎこんでしまう羽目になってしまうこともあるでしょう。
さらに持ち家がある場合、2人が亡くなったあと土地や建物の処分を誰かに委託しなければなりません。子どもがいる場合には田舎の土地や建物の処分費を残しておかなければなりません。死んだら終わりといかないため、後に残った家族や親族に迷惑をかけてしまうこととなってしまいます。
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持ち家なしの場合の家にかかる費用
では逆に持ち家がない場合の住宅費はどんな費用があるのでしょうか。
- 家賃
- 入居時初期費用
- 更新費用
- 共益費
- その他
その他は、住む場所や仲介不動産によって家賃や共益費だけではない費用を取られるところもありますので最初に確認をしておきましょう。その他引越をしようとすればその都度費用が発生することとなります。さらに、65歳以上の場合保証人がいなければ貸さないというところもあります。
とにかく持ち家なしの場合には、生きている限り住宅費は払っていかなくてはならないということになります。働けなくなったときに年金や貯金から家賃を捻出するのはしんどいはずです。
ただ持ち家を持たないメリットとして、残った家族や親族に迷惑をかけなくて済むことです。家賃さえ払っていれば2人が生きている間住むことができ、亡くなったあとは住宅の管理会社がきちんと処理をしてくれますので、死んだあとのことを心配する必要がありません。
老後の支出を気にする前に収入を増やしておこう!
寿命が延びた今、私たちは将来生きていることがリスクとなってしまいます。そのため、毎月どれくらいあれば生活できるのかを一番に把握しておくことを勧められるはずです。それは年金収入の金額が増えることはなく、逆に年々減っていくことへの不安からだと思います。
それならば働ける今のうちに少しでも老後の収入を増やしておきましょう。50代の今ならまだ間に合います。少しでも未来に投資していくことが大切です。誰だって収入以上の生活はしませんよね。貯金があるから使い果たしているだけで、なかったらなかったなりの生活をしていくはずです。
とにかく働けるうちに頭が回るうちに資産を増やしていきましょう。
あなたならどれを選択する?
結局持ち家があった方が良いのか、それとも持ち家を持たない方が良いのかそれぞれ考え方がありますので、一概にどちらが良いとはいえません。ただ言えることは、持ち家を持っているからその場所に縛られるのではなく、老後になっても自分たちに合った柔軟な住宅選びができるように、日頃から資産形成を行っていくべきではないでしょうか。
体が動かなくなったときに高齢者専用住宅に入居できるだけのお金があれば、身の回りの世話をしてもらうこともできます。田舎の持ち家にいて体が動かなって遠くにいる家族に迷惑かけてしまうことを思えば、都会の高齢者専用住宅にいてお世話をされながら死んでいく方が良いかもしれません。
退職後も年金だけでない不労所得があれば、自分の死に方を選ぶことができるでしょう。子どもにはお墓もお葬式も何もいらないと言っておけば、自分の処分費用だけ残しておくだけで良いのです。少なくとも私たち夫婦はそれで十分かなと思っています。
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